2011年2月28日月曜日

映像についての授業内容まとめ

 ■映像の作り方

まず最初に理解しておかなくてはいけないのが、ハリウッドの人たちは起承転結は知らないということ。
そして映像は日本では生まれていないということ。

我々の文化(日本)はYES or NOではなくORが基本の文化なので、海外で通用する映像を作るうえでは、起承転結でものをわかり易く伝えるのは難しい。

ではどう映像を構成していくのかを考える。


●映画の場合



※映像は大抵は3枠で構成されている。(3ACT ←これは様々なことに適用出来る。
※映画の場合は物語の内容を25ワード程度で説明できなければいけない。










※TP=ターニングポイント

大体10分単位で区切られて作られているとOK。作品が長くなってもこれが縮むだけである。
いかにシステム的につくられているかを理解すること。
このシステムを作ったのがシェイクスピア(演劇)。

・/setup+第一幕:この作品はいったい何なんだ、登場人物の紹介  ここが学生は出来ていない事が多い。
・/1TP+第二幕:この段階で問題が定義される。ここで1TPの問題が展開していく。
・/midpoint:何か違う要素を入れてきたりする。キスシーンとかSEXなど。客観的に見せたりとか。
・/2TP+第三幕:結末へ流れが定義される。2TPの内容が展開される。
・/end:結末と落ち

※注意すべきなのは最初の30分で面白さが決まってしまうということ。
つまりセットアップが上手く出来ていない作品は駄作となる。


●レイヤー哲学

※3ACTを構成した上で、映像をより複雑に厚みのあるものにするために必要な概念

/main plot_________|___________|__________→
/sub  plot_________|___________|__________→
x1~12

メインの話にサブの話が乗算されたりしていく。

※3Dは奥行きのある立体であるのにも関わらず、話が平面的であるから意味不明になりやすい。
この状態では何も分かっていないので、いくら努力しても無駄。

ここでレイヤー概念が入ってきて、簡単なものを重ねていく事でより複雑に見せていく。
最終的に画面という二次元の表現になってしまうので、話を立体化しようという思想が必要になってくるわけ。

デジタルとはなんなのか、表現とはなんなのかこれを突き詰めることでその人の表現が完成していく。




●話を盛り上げるにはコントラストが必要。その方法とは?

1TPや2TPにサブプロットが混ざっていくところが盛り上がる。


Main:爆弾処理班が爆弾を解体する。
Sub1:時限爆弾が爆発する。
Sub2:解体を邪魔するテロリストがいる。
最終的にこの要素が重なった所が一番盛り上がったりする。


Main:仲の悪いペンギン達がいる
Sub1:決着をつけるためにレースをする。
Sub2:どちらかを邪魔する奴らが出てくる

※重要:必ず話を通る上で何か成長すること。そしてその過程をそのキャラクターの目線で考える事。

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